Netflixより抜粋
北朝鮮を脱出したものの難民申請を受けることができず苦しい生活を送るロ・ギワン(ソン・ジュンギ)はある日、すべての希望を失ったひとりの女性、マリ(チェ・ソンウン)と出会う。
以下、個人的まとめ
原作
映画の原作は、韓国人作家조해진(チョ・ヘジン)さんの作品「로기완을 만났다」。
2008年後半、作者がポーランドの大学で韓国学や韓国語の教師として働いていた頃、ベルギーの北朝鮮脱北者に関する記事を読んだことがきっかけで、この小説がうまれたようだ。
シン・ドンヨプ文学賞受賞作品
脱北者のベルギー亡命
上記記事は、2006年に書かれたネット記事。
脱北者がベルギーに難民申請したという内容で、映画の中で描かれた設定と同じだった。
①脱北者の大半が最初に向かうのは、中国。
②中国入国後、協力者の手配により、さらに第三国へ向かい、難民申請をする。
③ベルギー難民・無国籍者弁務官事務所の担当者によると(記事の2006年1月時点)1993年から2005年末までに12人の北朝鮮人がベルギーで亡命を求め、そのうち6人は政治亡命を認められている。以下、関連記事。
④難民資格の審査面接まで、約1か月間難民受付センターに収容。
⑤中国から来た韓国人と北朝鮮人の区別が難しく、多くの韓国人が脱北者のふりをして難民申請をしていたという問題があったようだ。
ロケ地 ブダペスト
映画の舞台はベルギーだが、撮影はハンガリーのブダペストでの撮影。
ひとこと
ベルギーの裏社会(ギャング)のシーンだけ、違和感満載で、感情移入出来ず。
ロケ地としてお馴染みのブダペストだったが、場所が特定できず無念。
ギャングの相討ちや、ラストシーンなど、既視感あれど、勉強になる良い作品だった。
早速原作を読みたいと思っている。