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水曜日のエミリア Love and Other Impossible Pursuits (2009)

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水曜日のエミリア (字幕版)

引用:映画.com
ニューヨークで働く新人弁護士のエミリアは、既婚者の上司と恋に落ちる。波乱を乗り越え離婚の成立した上司と晴れて結婚したエミリアだったが、8歳になる夫の連れ子には懐いてもらえず、周囲からは“略奪女”のレッテルを貼られ、さらなる困難が続く。次第に追いつめられていくエミリアだったが、ある時、意外な人物が手を差しのべる……。

以下、ネタバレ注意。

 

原作

Love and Other Impossible Pursuits

原作は、イスラエルアメリカ人の小説家Ayelet Waldmanの同名作品。
映画は当初、「The Other Woman」というタイトルだった。

 

ロケ地

セントラルパーク

アイススケートリンク、追悼ウォーク、父と歩くシーン、ラストの船のシーンなど、様々なシーンで使われている。

 

ダイナーのシーン

EJ's Luncheonette(ダイナー)
エミリアと義理の息子ウィリアムの2人でアイスクリームを食べるシーン。
ロケ地としてよく使われる店。

ダイナーを出てすぐ、ウィリアムがエミリアの手を取るシーン。

 

ねたばれあらすじ

不倫からのスタート
エミリアは、ニューヨーク出身の若き弁護士。
同じ事務所の上司ジャックに憧れ、2人で出張に行った日から、不倫関係が始まる。
ジャックは当初離婚する気は無かったが、エミリアが妊娠したことで、エミリアと再婚することに。

家庭を壊す女
不倫の末、ジャックと再婚したエミリアは、“家庭を壊す女”として白い目で見られるようになる。
ジャックとの間に生まれた娘イザベルは、乳幼児突然死症候群で亡くしてしまう。
心の傷が癒えないエミリアは、義理の息子ウィリアムの世話に身が入らず、ウィリアムとの距離も縮まらない。
ジャックの元妻キャロラインから何かと責められ続け、ウィリアムの食物アレルギーを軽視し、ウィリアムが体調を崩してからは、学校の送迎も禁止されてしまう。

イザベルの死
キャロラインを心配した同僚から誘われ、エミリアは家族とセントラルパークで行われる子供を亡くした親のための追悼ウォークに参加することに。
そこに招待していない父が現れ、母を裏切り離婚した父を責め続けてしまう。
帰宅後、ジャックから父親やウィリアムへの態度を責められる。更に子供を失って辛いのはエミリアだけではないと言われ、エミリアは「私が殺した」と死の真相を話し始める。
赤ちゃんに母乳をあげながら寝てしまい、目覚めた時にイザベルは死んでいたと話す。
胸を顔に押し付け、窒息死させたとジャックに説明する。
エミリアは、自分の娘を殺してしまったという罪悪感を1人で抱え、苦しんでいたのだった。

キャロラインの話
エミリアは、ジャックと別居する。
イザベルの死は、自分への罰だと考えていたエミリア
街で偶然出会った父親と話すことで、関係修復をしていく。
ある日エミリアは、前妻キャロラインから呼び出される。
ウィリアムは母親に、エミリアがイザベルを殺すはずがないと言い、医者ならば本当の死因を調べて欲しいと頼まれたことを、キャロラインから説明される。
彼女は、権威ある新生児専門の病理学者の知人にも検死報告書を見てもらい、イザベルが100%SIDSだと説明し、イザベルが亡くなった時に運悪く抱いていただけだと話す。
さらに、窒息しは科学的にもありえない、あなたは悪くないと言い続ける。

ラスト
ウィリアムやキャロラインに救われたエミリアは、その後、ジャックとの関係も修復していく。
ウィリアムと2人で公園へ行ったエミリアは、大切にしていたボートをウィリアムにプレゼントする。
愛していると伝えたエミリアに、ウィリアムは「わかってる。僕もだ。」と返す。

~おわり~

 

ひとこと

海外でも国内でもあまり評判がよくないこの作品。
暗い話だが、家族の再生を描いた良い作品だと思う。

略奪愛の末、産まれた子を自分が殺してしまったと思っていたら、エミリアのように心が荒んでいくだろう。
時間はかかったが夫に伝えられ、さらに関係が悪化していた義理の息子のウィリアムや嫌われていたはずの夫の元妻に救われるという展開が良かった。
夫にどんなに「君のせいではない」と言われても、救われなかったかもしれない。

エミリアの辛さはよくわかる。
けれど、ウィリアムもなかなか辛かったと思う。
弁護士と医師の共働きの両親、母親は教育熱心な様子。
父の不倫で、両親が離婚。両親の言い争いをかなり聞いていたはず。
新しい若い母は、当初は優しかったけれど、産まれたばかりの赤ちゃんが死んでからは、心ここにあらずで、母としての愛情を感じられなくなっていく。
そんな中で、エミリアが殺すはずがない!と母に訴えるウィリアム。
想像したら、何だか泣けてきた。
一番ウィリアムが大人にも思えてくる。

邦題には毎回ガッカリさせられるが、ここはウィリアムに免じて。

 

 


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