引用:PrimeVideo
本作は、人生の過酷さを描いた力強く生々しいドラマだ。刑務所で12年を過ごしたマックス(ブライアン・コックス)は、温情的な措置によって釈放される。しかしその条件は、疎遠になっていた娘のマキシン(ケイト・ベッキンセイル)と会ったことのない孫と同居することだった。
以下、ロケ地ほか。
ロケ地 マキシンの自宅
主人公のマキシン・マクリーリーが息子エズラと住む家。
監督は、主人公の家を華やかなラスベガスの街が遠くに見える、改装されていない古い家を探し、50軒以上ノックしたとインタビューで語っている。
マキシンが子供の頃から住んでいる家だが、お金が無く、家の手入れが出来ないまま暮らしているという設定に合う家を探していたのだろう。
監督が子供の頃に住んでいたのは、50年代風のモダンでパームスプリングス風の家だったとも話している。
感想(ネタバレ注意)
どこかで観たような設定のため、先は読めてしまう。
・元夫はジャンキーなバンドマン。息子に会いたがる。
・シングルマザーの主人公は、仕事を掛け持ちするが、日々金欠。
・一人息子は、持病(てんかん)あり。学校でいじめられている。
・父親は、終身刑で服役中。元ボクサー。
・母親は、他界。
主人公のシングルマザー、マキシンは、ラスベガスのシーザーズでダンサーとして働いていた女性。今は裏の仕事に回り、ホテルのランドリー等掛け持ちで働いているが、生活はギリギリの状況。
元夫はバンドマンだが、ジャンキーのたまり場で暮らしている。ドラッグでヘロヘロの状態で息子に会いたいと度々現れ、マキシンを困らせてくる。
息子の薬も買えない状況の中、末期ガンになった父が恩赦を受け、娘と暮らす条件で仮釈放される。父を恨んではいるが、お金が底をついたマキシンは、お金目当てで父と暮らし始める。
死期が近い父マックスは、娘と孫のために死ぬまでに何か贖罪をと考えている。
いじめで苦しむ孫に戦い方を助言し、友人のボクシングジムでトレーニングを受けさせる。
お金を渡し、家の修理や食事の準備をして、娘のフォローもしていく。
最終的には、娘が今後もお金に困らぬよう、家賃収入が得られる準備もする。
最後にマックスは、元夫のもとへ向かう…。
(ネタバレ注意 反転)
末期ガン、贖罪、DVでジャンキーな元夫、とくれば解決方法はあれしかない。
映画「グラン・トリノ」を観た方は、きっと同じように想像しながらラストを迎えたと思う。
さらに、刑務所仲間に信頼されていたマックスを殺した犯人となれば、刑務所で無事ではいられないだろう。元夫が刑務所に入るシーンでは、刑務官らしき人物らが目配せするシーンもあった。
ネット上での評価は中ぐらい。
さすがに高評価はつけられないが、母子の幸せを願いながら、満足して観終えた。
美貌が衰えないケイト・ベッキンセイルを観る価値あり。
息子役のChristopher Converyくんは、「スイート・トゥース」シリーズのChristian Converyくんのいとこ。
どことなく似ているかも。