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ハロルド・フライのまさかの旅立ち The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry (2023) ロケ地紹介

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ハロルド・フライのまさかの旅立ち [DVD]

引用:WOWOW
定年退職し、妻のモーリーンと静かな日々を過ごすハロルドのもとに1通の手紙が届く。それはかつての同僚クイーニーからのもので、がんを患った彼女は目下ホスピスに入院し、死期が近いことを知らせるものだった。ハロルドは返事の手紙を出そうと家を出るが、自分の大切な気持ちを彼女に直接会って伝えなくてはと思い直し、「私が歩く間、どうか生き続けてほしい」という伝言を頼み、ホスピス目指して800kmを歩く旅に出る。

以下、ロケ地など。

 

原作

ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅 (講談社文庫 し 112-1)

イギリスの作家レイチェル・ジョイスが、2012年に出版した小説。 2012年のマン・ブッカー賞の最終候補に選ばれ、英国全国図書賞の新人作家を受賞。 2012年、イギリスの新人作家による(ハードカバーの)本の中で最も売れた本。

 

ロケ地

郵便局外観

キングスブリッジ
ハロルドが、ポストに手紙を出せず、郵便局へ向かうシーン。
実際は郵便局ではないが、その他の店は看板がそのまま映っている。

 

ガソリンスタンド

Co-op Food - Petrol Malborough(閉業)
現在は、ガソリンスタンドの名前が変わっている。

 

スーパーマンの少女

サウス・ブレント
旅が始まり最初に泊まった街。
翌朝、スーパーマンのコスプレをした少女に「臭い」と言われる。
慌てて洗剤を買い、服を洗う。
自宅があるキングスブリッジから車で30分ほどの街。

 

修道院

バックファスト修道院
お土産コーナーで絵葉書やサンキャッチャーを購入する。
サウス・ブレントから7マイル程、車では15分程度。

 

エクセター・セント・デイヴィス駅

Exeter St Davids Station
駅の外観が映る。
カフェである紳士から相談を受ける。
修道院があるバックファストから、24マイル、車で約30分強。

 

ハロルドが倒れるシーン

ハロルドが倒れた場所。スロバキア出身の元医師マルティナに助けられていた。
場所はルートからそれて、ロンドンでの撮影。

 

荷物を整理するバス停

ハロルドが荷物を整理し、余分なものは妻に郵送する。

 

店員に手を振られるシーン

United Carpets and Beds Ripley
ハロルドと出会った記者が、ハロルドの話を新聞に顔写真付きで掲載したことで、知らぬ間に有名人になってしまう。
カーペット店の店員に手を振られ、手を振り返すハロルド。

妻に電話をかけ、ハロルドのことがニュースになったことを知るシーン。

 

集合写真を撮影後、妻と再会するシーン

デューズバリー・タウン・ホール Dewsbury Town Hall
ハロルドの巡礼の旅に感銘を受けた大勢の同行者と共に集合写真を撮るシーン。妻の姿を見つけ、久々にカフェで話をする。

 

水を飲むシーン

大勢の同行者らと別れ、犬を連れ、1人で出発したハロルド。
水飲み場でのどを潤す。

 

ワンちゃんと歩くシーン

Northgate House

 

ベリック・アポン・ツイードに到着

Berwick Bridge
オールドブリッジとも呼ばれる。1611年建設が開始された歴史的な橋。

 

ねたばれあらすじ

クイニーからの手紙

ハロルド・フライは、妻モーリーンとキングスブリッジに静かな年金生活を送っていた。ある日、昔同僚だったクイーニー・ヘネシーから手紙が届く。
クイーニーは、ベリック・アボン・ツイードホスピスで暮らしており、死ぬ前の別れの手紙だった。
ハロルドは形式的な内容の手紙を書き、ポストに投函しに出かけるが、こんな返事ではお別れに不十分ではないかと考え、手紙を出すことをためらってしまう。
あるガソリンスタンドで買い物をした際、若い店員から、自分のサポートで叔母が癌と闘ったという話を聞き、自分もクイーニーのために何か出来るのではと考える。

 

約500マイルの道

ハロルドは、クイーニーのためにキングスブリッジから500マイル弱離れた、ベリック・アボン・ツイードまで歩いて会いに行こうと決める。
クイーニーのいるホスピスに電話をし、歩いて会いに行くのでクイーニーに生きて待っていて欲しいと伝える。
妻モ―リーンは、ハロルドからの電話を受け、怒って電話を切ってしまう。
隣人のレックスからハロルドについて尋ねられ病気だと嘘をつくが、後日、結婚生活が終わるかもしれないと相談する。

 

スロバキア人のマルティナ

旅の間、ハロルドは息子デイビッドのことを思い出していた。
父子の関係に悩み続け、大学進学する頃には、デイビッドから完全拒絶されていた。
疲れや足の痛みから、ハロルドは道端で倒れて意識を失ってしまう。
意識を取り戻すと、ハロルドはマルティナという女性の家で休んでいた。
彼女は、スロバキアから移住した医師だが、イギリスでは清掃以外の仕事が見つからないと聞かされる。マルティナは、ハロルドの足の傷を治療し、ハロルドは彼女の家でしばらく療養する。
彼女は、一緒にイギリスに移住した恋人が、他の女性を妊娠させ出ていったこと、その男性を今も待ち続けていると話す。マルティナは、彼が置いていったリュックサックや方位磁石等を譲り、ハロルドを送り出してくれた。

ハロルドがニュースに

ハロルドは、行く先々で様々な人と出会っていく。
あるパブで出会った男性から写真を撮らせてほしいと頼まれたことがきっかけで、ハロルドの巡礼の旅がメディアで取り上げられ、ハロルドは知らぬ間に有名人になっていた。ハロルドの旅に感銘を受けた18歳の青年ウィルフが同行すると、次第に同行者も増えていき、数十人の“巡礼者”が集まった。
モーリーンは、レックスの車でハロルドに会いに行き、2人きりで話をするが、旅の途中で息子デイビッドに会ったとハロルドから聞いた途端、怒りだしてしまう。

 

巡礼者らとの別れ

同行者らに違和感を感じ続けていたハロルド。集団が大きくなりすぎたことで、1日に進む距離も短くなっていた。
ある夜、ウィルフがハロルドの物を盗み、さらに薬(ドラッグ)を持っているのを見つけ、彼を責めると、翌日ウィルフはいなくなっていた。
ある巡礼者の女性に、ウィルフを息子に重ねていたと話すハロルド。息子デイビッドがドラッグで衰弱し、最後にガレージで自殺をしたと告白する。彼女は、巡礼者達と離れ、ハロルドが1人で旅立てるよう協力する。

 

モーリーンの秘密

一人旅になったハロルドは、息子との出来事を思い出し、精神的に不安定になっていく。電話ボックスから妻に電話をするが、自分がどこにいるのかわからない、家に帰りたいと話す。モーリーンは、バーウィックまであと18マイルだと励まし、夫に秘密にしていたことを告白する。
約25年前、クイーニーは街を離れる前にハロルドの家を訪れ、モーリーンにある伝言を託していた。モーリーンは、ハロルドがクイーニーと浮気をしていると勘違いし、夫に今まで黙っていたのだった。「自分を責めないで」と伝えて欲しいと頼まれていたが、妻は夫だけが慰めを得るのが許せなかったと正直に話し、ハロルドは旅を続ける決意をする。
電話を切ったモーリーンは隣人のレックスに「旅を諦めたら、夫は一生後悔する。」と話す。

 

バーウィック到着

ハロルドはついにバーウィックに到着するが、なかなかホスピスに入る勇気が持てずにいた。町のカフェで物乞いに間違えられ、「息子に会いたい」と涙する。
勇気を出しホスピスを訪れると、電話で話したことがある修道女が歓迎してくれ、クイーニーの病室に案内してくれた。
クイーニーは生きていたが、もう話すことが出来ない状態で、少し話した後は、お土産の水晶を窓辺に飾り、ホスピスを去った。

ガソリンスタンドの女性(一部白文字)

ハロルドは、ガソリンスタンドの女性に手紙を送っていた。
手紙を読んだ女性は、モーリーンに会いに行き、モーリーンはそこでハロルドの旅の理由を知る。(以下白文字)
息子デイビッドが自殺をし、モーリーンは半狂乱になっていたが、ハロルドは妻を支えることが出来なかった。喧嘩が増え、夫婦仲は完全に冷え切ってしまう。自分を許せないハロルドは酒をあおり、会社の倉庫で大暴れをしてしまう。同僚で友人でもあったクイーニーは、ハロルドをかばい会社をクビになる。ハロルドは会社を去るクイーニーを黙って見送ることしか出来なかった。この旅は、クイーニーを愛していたからではなく、自分を救ってくれた彼女への恩返しが目的だった。

 

ラスト

クイーニーとの再会後、ハロルドは海辺のベンチに座っていた。
ハロルドを迎えにきたモーリーンは、ハロルドの横へ座る。
クイーニーの伝言を伝えなかったことを謝罪する。
ハロルドは、息子さえも救えない自分が病人を救えると思ったなんて馬鹿だったと話すが、妻はハロルドの旅は奇跡だと言い、愛していると伝え、キスをする。
クイーニーの病室がハロルドの水晶で天井がキラキラ輝き、クイーニーは笑顔を見せる。ハロルドが旅で出会った人々もそれぞれ光を見つめていた。
ハロルドは、妻の手を取り、家に帰ろうと話す。

~おわり~




ひとこと

この映画を観て思い出したのは、映画「ストレイト・ストーリー」。
喧嘩して疎遠になった弟が病気になったと知り、高齢の主人公がトラクターに乗って会いに行くという大好きなロードムービー
今回も胸にぐっとくる、ヘビーだけれど素晴らしいロードムービーだった。
途中、同行者(巡礼者)が増えたあたりは、「フォレスト・ガンプ」っぽかった。

息子とのフラッシュバックがとにかくキツく、追い詰められていくハロルドを見ていられなかったが、ハッピーエンドに終わり、最後でようやくホッと出来た。残り少ない人生を夫婦支え合って、幸せに暮らしてほしいと願うばかりだ。


 

 


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